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食べ物による窒息事故にご注意を

更新日:2020年9月28日 印刷ページ表示

 「おもち」など、のどに詰まりやすい食べ物だけでなく、他の食べ物も同様の注意を!


 食べ物による窒息事故は様々な食品を原因として発生しており、毎年全国で4千名以上の方が亡くなっています。

 年末年始の時期は「おもち」を食べる機会が増えますが、このようなのどに詰まりやすい食べ物だけでなく、普段から食べている食品全般において、以下のことに注意しましょう。

食べ物による窒息事故を防ぐために

  • 食べ物は食べやすい大きさにして、よく噛んで食べる。(こんにゃく入りゼリーは凍らせると弾力性が増すので、普通に食べる時以上に十分注意する。)
    • 口の大きさに合わせた少な目の量を口に入れます
    • 食べ物にだ液を十分含ませるように、口の中でしっかりとかんで食べます
  • 乳幼児や高齢者が食事をする際は、なるべく誰かがそばにいて注意して見ている。

乳幼児などで特に注意すること

  • 誤って気管支に入りやすい豆類は3歳頃まで食べさせない。急停車する可能性のある車や揺れる飛行機の中では食べさせない。
  • 「ベビー用のおやつ」は、表示されている月齢のみを参考にするのではなく、子どもの様子を見て食べさせる。食べさせる前に、子どもにとって本当に必要なのか考える。商品に表示されている注意にしたがって食べさせる。
  • あおむけに寝た状態や、歩きながら、遊びながら、ものを食べさせない。
  • 食べ物を口に入れたままの会話、テレビを見ながらの食事はさせない。
  • 小さな食べ物を放りあげて口で受けるような食べ方をさせない。
  • 食事中に乳幼児をびっくりさせるようなことはしない。
  • 乳幼児に食べることを無理強いしない。
  • 年長の子どもが乳幼児に危険な食べ物を与えることがあるので注意する。
  • 嚥下障害をもつ障害児では食べ物による窒息がおこりやすく、十分な注意が必要である。

高齢者が特に注意すること

 高齢になると、だ液の分泌が少なくなったり、食べ物を飲み込む力が低下するため、食品による窒息事故が起こりやすくなります。

次の点に注意して、事故を未然に防ぎましょう。

  • 口の中の分が飲み込めてから、次の一口を!
    よくかまないうちにお茶等で流し込まないようにしましょう
  • 冬の寒い朝の一口目は、特に注意が必要です!
    口の準備運動をしたり、スープ等でのどを潤してから食べましょう

次のような食べ物に注意が必要です。

  • 加熱してもやわらかくなりにくいもの(いか、たこ、きのこ類など)
  • 硬いもの(ナッツ類など)
  • 厚みのないもの(のり、レタスなど)
  • パサパサしたもの(パン、ふかし芋など)
  • 繊維の強いもの(青菜類など)

 また、口の中の乾燥、歯の喪失なども食べ物を飲み込む力の低下につながります。食事の際には水分をとりながら食べる、歯周病予防や義歯の調整などにも心がけてください。

食べ物がつまった時の応急手当

 患者に呼びかけても、声が出せず、うなずくようであれば、窒息と判断し、119番に通報するとともに、次の応急手当でのどに詰まった食べ物を取り除くことを試みます。
 また、本人が咳(せき)をすることができる場合は、できるだけ咳を続けさせることが、異物の除去に有効です。

乳幼児の場合

  1. 乳児は片腕にうつぶせに乗せて、顔をささえます(図1)。少し大きい子は立て膝をして、太ももが子のみぞおちを圧迫するようにうつぶせにします(図2)。
  2. どちらの場合も頭を低くして、腹部臓器を傷つけないよう、力を加減しながら、背中のまん中を平手で何度も連続して叩きます。

図1・乳児の場合の画像
図1・乳児の場合

図2・少し大きい子の場合の画像
図2・少し大きい子の場合

おとなや年長児の場合

  1. 後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫します(図3)。
  2. 重すぎて持ち上げきれない時などは、横向きに寝かせて、または座らせて前かがみにして、背中を叩きます。
  3. 特に高齢者の場合は、食べ物が口の中にたまっているのが見えれば、まず、ハンカチやガーゼなどを巻いた指で、口から、きれいにかきだします。

図3・おとなや年長児の場合の画像
図3・おとなや年長児の場合

出典:共に考えよう、食の科学。食品安全(食品安全委員会ホームページ・PDF20.85MB)<外部リンク>

内閣府食品安全委員会


調理師・製菓衛生師