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みどり市、(公財)群馬県観光物産国際協会との共催で、災害時に支援が必要な外国人をサポートできる人材の養成講座を行いました。
1日目 令和7年11月16日(日曜日)13時00分~16時30分
2日目 令和7年11月30日(日曜日)10時30分~16時00分
みどり市笠懸庁舎、みどり市笠懸公民館
7名
(通訳可能言語:英語、ベトナム語、台湾華語)
まず、基礎情報として「群馬県に住む外国人の人数や国籍、多文化共生・共創の取り組み」や「群馬県で起こりやすい災害と防災」について学びました。その後、外国人支援活動に関する講義を受け、災害時に外国人が抱える課題や、言語による情報発信の重要性について講師の先生から教えていただきました。
講義では、外国人に「安心を届ける」ために支援が必要であることを学びました。
ワークでは、被害の事例をもとに、外国人の立場に立った支援方法についてグループで話し合いました。最後に、参加者同士で、「日本人が外国に行って何もわからない状況と同じで、日本人と外国人ではスタートラインが違うことを学んだ」「外国人も大人であるため、プライドを尊重しながら接する必要があることを学んだ」「普段から外国人とコミュニケーションを取り、関係性を築いておくことが大切だと感じた」などの気づきを共有しました。
前半は、避難所巡回のための準備として、各避難所に関する情報収集、被害情報の翻訳と掲示物作成等を行いました。また、避難所訪問や避難者への聞きとりの際の注意点を学びました。
後半は、隣接する会場で同時開催している「外国人住民のための防災訓練」と合同で、避難所巡回訓練を行いました。実際に被災したことを想定し、訓練用に設置された避難所を訪ね、各参加者の通訳可能言語や翻訳機器を活用し、防災訓練参加者(外国人)に聞き取りをしました。どんなことを聞き取ればよいか、母語で対応ができない時にはどうするかなど、実際の活動を体験するよい機会となりました。
○地図で避難所を確認
○避難所での聞き取り
参加者の方からは、「実際に体験してみて、良かった点、問題点がよく分かりました。」「訓練は実際に災害が起きたと想定して意識を高めてすることができました。」「日本語も英語も苦手という方に音訳アプリを使ってなんとかコミュニケーションをとりましたが、安心してもらうことができなかった点が悔しいです。」など感想をいただきました。