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群馬県農畜産物等輸出推進機構において、輸出実績調査を実施した結果、農畜産物等の輸出に取り組んだ企業・団体等の令和6年輸出金額は、 18億5,700万円(前年比120.7%) となりました。
牛肉の輸出が順調に増加したことや、こんにゃく加工品の健康食品としての認知度が向上していること等により、前年の実績を上回りました。
輸出対象地域トップの北米については、米国の追加関税を巡り、県産農畜産物等の輸出への影響が懸念されています。県では国の動向を注視し、各種情報の収集に努め、群馬県としてできる必要な対応を検討します。
区分 | 令和5年 (千円) |
令和6年 (千円) |
前年比(%) | 主な輸出先 |
---|---|---|---|---|
畜産物 | 880,011 | 1,108,922 | 126.0 | 北米、欧州、東南アジア |
こんにゃく加工品 |
484,813 | 523,931 | 108.1 | 韓国、東南アジア、香港 |
加工品 |
134,796 | 125,097 | 92.8 | 北米、韓国、香港 |
酒類 | 25,064 | 78,492 | 313.2 |
北米、東南アジア、台湾 |
青果物 | 8,985 | 15,221 | 169.4 | 東南アジア、香港、台湾 |
花き | 5,060 | 4,730 | 93.5 | 北米、欧州、中国 |
穀類 | 326 | 1,272 | 390.2 | 北米、東南アジア、欧州 |
合計 | 1,539,055 | 1,857,665 | 120.7 | - |
海外での群馬県農畜産物等の認知度向上や輸出に取り組む県内生産者の掘り起こしにより、海外販路拡大を図ります。あわせて、米国関税への影響を緩和させるため、輸出先の多角化に向けた支援を行っていきます。
令和5年度から継続的に実施している牛肉のカッティングセミナーを開催し、欧州のレストランシェフ等を対象に県産牛肉の魅力を伝えるとともに、取引の拡大を図ります。
「“日本の食品”輸出EXPO」に群馬県ブースを継続的に出展し、こんにゃく加工品を中心に商流構築の機会を提供します。
台湾及び香港向けに、バイヤー招へいやPR販売を引き続き実施し、輸出品目及び量の拡大を図ります。
県内生産者を対象に輸出の知識やスキルの習得を目的とした実践塾を開講します。
今年度は、マッチング商談などの個別支援を強化し、生産者の輸出に結びつけていきます。