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林業試験場 研究報告 第29号(2025年12月)

更新日:2026年3月5日 印刷ページ表示

研究論文

樹種の特性に応じた広葉樹材の生産方法

Hardwood production methods according to the characteristics of tree species

 広葉樹材を乾燥し、乾燥時に生じる樹種ごとの特性を明らかにした。その上で、加工の際にその特性がどう影響するかを見るために、規定寸法への製材を行い、歩留まり率を求めた。
その結果、以下のことが分かった。

  1. クルミは角材の状態だと曲がりが大きいため、乾燥前の粗挽きの幅、厚さを大きくとることで、歩留まり率向上が期待できる。
  2. センは幅反り、ケヤキは幅反りと縦反りが大きいため、乾燥前の粗挽きの厚さを厚くすることで、歩留まり率向上が期待できる。
  3. ヤマザクラとトチは木口に表面割れが発生しやすいため、材長が長い状態で乾燥し、乾燥後に木口を切り落とすことで歩留まり率の向上が期待できる。
  4. クリは内部割れが発生しやすく、それを抑えるには乾燥初期~中期において低温でゆっくり乾燥させる必要がある。​

樹種の特性に応じた広葉樹材の生産方法 (PDF:871KB) (PDF:872KB)

地上型レーザスキャナ LA01 及び LA03 による立木計測の精度検証と補正方法の提案

Accuracy verification and correction methods proposal for tree measurement using terrestrial laser scanners LA01 and LA03

安価な地上型レーザスキャナである LA01 及び LA03 の実用性を実証するため、スギの林分での測量を実施し、精度の検証及び補正方法の検討を行った。その結果、LA03 を用いて対象木の下を通りつつ周囲を回るように測量することで誤差が少なくなることが判明した。また、高直径の実測値をもとに測量データの補正を行ったところ、誤差率を大幅に小さくできることが示された。

地上型レーザスキャナLA01及びLA03による立木計測の精度検証と補正方法の提案 (PDF:1010KB)

既存非住宅木造建築を用いた木材供給シミュレーション​

Wood Supply Simulation Using Existing Non-Residential Wooden Building

  1.  既存非住宅木造建築の構造用材を県産スギ大断面長尺製材品への置き替えるシミュレーションを行った結果、基設計と比較して断面寸法に大きな差は無かった。
  2. 供給価格を積算した結果、県産スギ大断面長尺製材品とカラマツ集成材及びベイマツ集成材の供給価格はほぼ同一であり、県産スギ大断面長尺製材品の価格競争力が確認できた。
  3. 県産スギ大断面長尺製材品はカラマツ集成材、ベイマツ集成材に比べて供給に多くの日数を要することが明らかになった。

既存非住宅木造建築を用いた木材供給シミュレーション (PDF:720KB)

​菌床シイタケ栽培におけるナメクジの省コスト防除 ​

​​Cost-saving pest control of slug in spawned substrate of Lentinula edodes 

簡易パイプハウスを用いたシイタケ菌床栽培においてナメクジの食害を軽減する方法について検討をおこなったところ以下のことが明らかになった。

  1. 水を張った容器を栽培棚の脚部に設置することでナメクジの侵入が軽減した。
  2. シイタケ廃菌床はナメクジの誘引効果が高かった。

菌床シイタケ栽培におけるナメクジの省コスト防除 (PDF:954KB)

研究資料

非住宅木造建築への県産木材供給の課題と対応策

Challenges and Countermeasures for Supplying Prefectural Timber to Non-Residential Wooden building

非住宅木造への木材供給課題と対応 (PDF:1.03MB)