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平成30年度食の現場親子リポーター記事(多々良フレッシュファーム)

更新日:2018年11月7日 印刷ページ表示

「安全でおいしいいちご作りの秘密」6年生の部 佳作

受賞者

館林市立第六小学校 六年

取材先

多々良フレッシュファーム

リポート作品

 私はいちごが大好きです。おいしいいちごを育てるための工夫を知りたくて、七月二十八日に多々良フレッシュファームに見学に行きました。ここはイチゴ狩りを主に行っているいちご農家です。ハウスの中を見せてもらうと、そこには安全でおいしいいちごを育てるための秘密がたくさんありました。
 まず、おいしいいちごを育てるために、ちょうどよい温度の水やその日に必要な養分を与える必要があり、たくさんの管や機械がありました。またハウスの中に二酸化炭素を入れたりもします。ハウスの温度を一定に保つため、巨大な暖房機やカーテンもありました。養分や温度などは毎日こまかく記録されていて、おいしいいちご作りのための努力が伝わってきました。それだけではありません。きれいな形になるように、はちを入れます。はちは多すぎても少なすぎてもいけないと聞いて、難しいんだなと思いました。
 いちごさいばいにとって一番のなやみはダニと病気なのでそうです。こちらでは悪いダニを食べるダニを使っています。そのダニは農薬より値段が高いけれど、お客さんに安心して食べてもらえるならと思って買ったそうです。うどんこ病を防ぐためには、いおうの粉を熱してせん風機で全体に広げています。それでも病気にかかりそうな時は農薬を使っています。農薬はいやだなと思った人もいると思います。でも、病気のいちごを食べるより、国の認可を受けた安全な農薬を使用する方がよっぽど安全と聞いて、私はそのとおりだなと思いました。病気は気をつけても見ていないとあっという間に広がってしまうそうで、時にはたくさんのいちごの苗や実を捨ててしまうこともあるそうです。いちごを病気やダニから守るのは、とても大変なことなのだと思いました。
 説明を聞いて、もうひとつおどろいたことがあります。こちらのいちご狩りは一月から五月ごろまでですが、なんと一年以上前の十一月に苗を注文しているのです。専門の業者さんが四月までに親苗を作って届けてくれます。それを育苗ハウスで九月までに六万本苗に増やします。その後苗はいちご狩り用のハウスに移されて、いちごができるまで大切に育てるのです。今は苗を増やしている最中でしたが、暑いハウスの中での作業はとても大変そうでした。いちごができるまでにこんなに長い期間がかかると知らなかったので、いちご作りは本当に大変だなと思いました。
いちごは植えればおいしく食べられるのではなく、病気や虫から守ったり、はちや養分を入れたり、気温に注意したりとたくさんの工夫や苦労があります。作っている人は「みんなにおいしいと喜んでもらいたい」という思いでがんばっていると聞きました.私は、今回の見学でその工夫や努力がよく分かったので、これからはその思いに応えるように、よく味わって食べたいなと思いました。



調理師・製菓衛生師