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平成30年度食の現場親子リポーター記事(森田しいたけ園)

更新日:2018年10月31日 印刷ページ表示

「安全なしいたけのために」4年生の部 佳作

受賞者

高崎市立中川小学校 四年 猪内 悠生

取材先

森田しいたけ園

リポート作品

 わたしたちがふだん食べているしいたけは、しょく物ではなくカビの仲間(きん類)と言うのを知っていますか。
 八月八日、わたしはしぶ川市北きつ町にある森田しいたけ園へ見学に行きました。
 森田しいたけ園では、原木さいばいときんしょうさいばいをしています。案内してくれた森田さんは三代目です。森田さんのおじいさんのころは百件以上ありましたが、今では近所で五件にへってしまったそうです。その中でも原木さいばいに力を入れいているのは森田さんちだけだと言っていました。
 原木さいばいをしているビニールハウスに入れてもらいました。中に入ると、おかっぱ頭のしいたけたちが原木からニョキニョキと顔を出していました。
 「どうしてビニールハウスの中はこんなにジメジメしているのですか。」
とわたしがしつ問すると、森田さんは、
 「しいたけは水が命で、カラカラにかわいてしまうとしいたけが白くなってしまうからです。しいたけは植物ではなくきん類なのです。」と答えてくれました。あと、しいたけは高温に弱いことも教えてくれました。今年は暑い日が多いので大へんだそうです。だから、ハウスの屋根に日よけの黒いシートをかぶせたり、スプリンクラーを回してハウスに水をまいたりとくふうしているそうです。
 原木を持たせてもらったら、とても重くてうでがいたくなりました。森田さんちは、原木を年間一万本も使うので、重くて大変だろうなと思いました。原木にしいたけのきんがついたコマを指で一つ一つ原木に入れていきます。そうすると、原木全体にしいたけのきんが広がって、原木のあちこちからしいたけが出てきます。その時、木の皮をやぶって出てくるので、しいたけがゆがんでしまうことがあります。だから、原木さいばいは手間がかかる上に、ゆがんでしまうとねだんが安くなってしまいます。わたしは何で育てるのが大変なのに、森田さんは原木さいばいをしているのかな、と思いました。そのことをしつ問すると、森田さんは、「原木さいばいの方がより自然に近い育ち方になるし、自分で食べた時おいしかったから大へんでも原木さいばいにこだわっているのですよ。」
と教えてくれました。わたしはその言葉を聞いて、食べる人のことを考えているのが分かりました。
 他にも森田さんは、原発事この放しゃのうも気をつけています。森田さんちのしいたけはきちんと検査して、きじゅんち以下のものだけを出荷しています。
 森田さんはどんなしつ問にもえ顔で答えてくれました。おいしくて安全なしいたけを作るために、色々な努力をしていることが分かりました。森田さんありがとうございました。



調理師・製菓衛生師