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すこやかな妊娠と出産のために

更新日:2024年6月12日 印刷ページ表示

妊娠がわかったら

妊娠していることが確定したら、医療機関から発行される「妊娠届出書」をお住まいの市役所・町村役場・保健センターなどに提出しましょう。

母子健康手帳や妊婦健康診査の受診券をもらうことができます。また、経済的な支援を受けることができます。

妊産婦が受けられる支援<外部リンク>(妊娠中の検査に関する情報サイト:こども家庭庁委託事業)

妊婦健康診査は必ず受診しましょう

 妊娠中は、特に気がかりなことがなくても、少なくとも毎月1回(妊娠24週(7か月)以降には2週に1回、さらに妊娠36週(10か月)以降は週に1回)妊婦健康診査を受けて、胎児の様子や、自身の健康状態をみてもらい、医師、歯科医師、助産師、保健師、歯科衛生士、管理栄養士などの指導を積極的に受けましょう。

妊婦健診の検査<外部リンク>(妊娠中の検査に関する情報サイト:こども家庭庁委託事業)​

 特に妊娠11週(3か月)頃までと妊娠28週(8か月)以降は、からだの調子が変化しやすい時期なので、仕事のしかたや、休息の方法(例えば家事や仕事の合間に、少しの時間でも横になって休むなど)、食事のとり方など注意が必要です。普段より一層健康に気をつけ、出血、破水、おなかの強い張りや痛み、胎動の減少を感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

妊婦のからだの変化<外部リンク>(妊娠中の検査に関する情報サイト:こども家庭庁委託事業)​

 出産前後に帰省する(里帰り出産など)場合は、できるだけ早期に分娩施設に連絡するとともに、住所地と帰省地の市区町村の母子保健担当に手続きなどを相談しましょう。

妊娠中に気をつけたい症状や病気

 妊娠中の母体には、おなかの赤ちゃんの発育が進むにつれて様々な変化が起こってきます。つわりやおなかのはりなど、妊娠中によくみられる症状もありますが、悪化したり治まらないなどの異変を感じたら、医療機関に相談しましょう。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など妊婦健康診査を受ける中でわかる病気もあります。妊婦健康診査を必ず受け、それ以外でも状態に応じて医療機関を受診しましょう。

妊娠中に気をつけたい症状や病気<外部リンク>(妊娠中の検査に関する情報サイト:こども家庭庁委託事業)​

たばこ・お酒の害から赤ちゃんを守りましょう

 妊娠中の喫煙は、切迫早産、前期破水、常位胎盤早期剥離を起こりやすくし、胎児の発育に悪影響を与えます。妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙は乳幼児突然死症候群(SIDS)と関係することが知られています。妊婦自身の禁煙はもちろんのこと、お父さんなど周囲の人も、妊婦や赤ちゃんのそばで喫煙してはいけません。
 出産後に喫煙を再開してしまうお母さんもいます。出産後もお母さん自身やお子さんのために、たばこは控えましょう。
 また、アルコールも胎児の発育(特に脳)に悪影響を与えます。妊娠中は、全期間を通じて飲酒をやめましょう。出産後も授乳中は飲酒を控えましょう。

妊娠中の感染症予防について

 妊娠中は、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなっています。妊娠中は赤ちゃんへの影響も考えて有効な薬が使えないことがあります。日頃から手洗い、うがいなど感染予防に努めましょう。
 また、何らかの微生物(細菌、ウイルスなど)がお母さんから赤ちゃんに感染し、まれに赤ちゃんに影響が起きることがあります。妊婦健康診査では、感染症の有無を調べることができるものもあるので、きちんと受診しましょう。
 まだ発見されていない感染症や検査が一般に行われない感染症もあります。子どもや動物のだ液や糞尿に触れた場合には、よく手洗いをしましょう。食品についても、十分に洗浄し、加熱するなど取扱いに注意しましょう。

妊娠・出産・授乳中の薬の使用について

 妊娠中や授乳中の薬の使用については、必ず医師、歯科医師、薬剤師等に相談しましょう。自分の考えで薬の使用を中止したり、用法、用量を変えたりすると危険な場合があるので、医師から指示された用量、用法を守り適切に使用しましょう。

妊娠中の夫の役割

 妊婦の心身の安定には、夫や家族など周囲の理解や協力が必要です。妻をいたわり、ねぎらい、家事を積極的に行いましょう。妻の妊娠期間の約10か月は、夫にとっても「父親」として育っていく大切な準備期間です。この時期に、ふたりにとって子どもとはどんな存在か、親になるとはどういうことなのかなど、じっくり話し合ってみましょう。また、お産の時や産後の育児で夫がどのような役割を持つのか、妊娠中からよく話し合い、準備しておきましょう。

妊娠中から出産後の心身の健康

 妊娠、出産に関して悩みや不安があるときや、家庭、職場で悩みがあるときなどは遠慮せずに専門家に相談してください。

 特に出産後のお母さんは、わけもなくイライラしたり、気持ちが落ち込んだりすることがあります。産後のホルモンなど体の内部の変化や、慣れない育児の疲れなどが原因とされています。出産後は、お母さんは赤ちゃんの世話に追われ、自分の心や体の異常については後回しにしがちです。また、お父さんや周囲の方も赤ちゃんが最優先で、お母さんの変化を見過ごしがちです。

 出産後には産婦健康診査を受診することができます。心身の状態を確認し、「産後うつ」の予防や支援を受けましょう。「産後うつ」は産後のお母さんの10~15%に起こるとされています。

 心や体の異常を感じたら、迷わず、出産した医療機関の医師・助産師、お住まいの市町村や保健福祉事務所の保健師、「ぐんま女性の健康・妊娠SOS相談センター<外部リンク>」に相談ましょう。
 妊娠中や出産時に異常があった場合は、出産後も引き続き治療や受診が必要な場合があります。経過が順調と思われるときでも、医師の診察を受けましょう。