豚熱対策について
豚熱(CSF)について
豚熱(CSF)は、豚やいのししが感染する病気であり、強い伝染力と高い致死率が特徴です。感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大します。治療法は無く、発生した場合の家畜業界への影響が甚大であることから、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定されています。
消費者のみなさまへ
豚熱は、豚やいのししの病気であって、人に感染することはありません。仮に豚熱にかかった豚の肉や臓器を食べても人体に影響はありません。また、感染豚の肉が、市場に出回ることはありません。
畜産農家へのみなさまへ
本県では、豚熱ウイルス感染防止のため、農家の皆様には畜舎等の消毒や野生動物や侵入防止の徹底をお願いしているところですが、畜産農家を含む畜産関係者の皆様におかれましては、改めて飼養衛生管理の徹底に万全を期していただくようお願いします。
豚熱についての詳しい情報は、下記のページを参考にしてください。
県内における豚熱(CSF)の発生について
本県での豚熱発生は2事例確認されています。
発生状況の詳細は、「県内における豚熱(CSF)の発生について」をご確認ください。
例数 | 発生日 | 所在地 | 防疫措置の状況 | 防疫措置完了日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2 | 令和3年4月2日 | 前橋市 | 殺処分完了(4月8日 午前11時) | ||
1 | 令和2年9月26日 | 高崎市 | 完了 | 令和2年10月9日 |
県内における野生イノシシの豚熱ウイルス感染について
1 報道提供資料
- 【3月25日】豚熱に感染した野生イノシシの確認について
- 【3月11日】豚熱に感染した野生イノシシの確認について
- 【3月4日】豚熱に感染した野生イノシシの確認について
- 【2月25日】豚熱に感染した野生イノシシの確認について
- 【2月18日】豚熱に感染した野生イノシシの確認について
- 過去の報道提供資料について
2 豚熱ウイルスが確認された野生イノシシの発見・捕獲場所
野生イノシシの豚熱検査(PCR検査)実施状況
4月1日までの、群馬県の野生イノシシの豚熱検査状況は表のとおりです。
期間 | 検査頭数(頭) | 陽性頭数(頭) | 陰性頭数(頭) |
---|---|---|---|
令和元年10月1日~令和3年4月1日 | 2,141 | 112 | 2,029 |
陽性確認市町村:20市町村/26市町村
期間 | 検査頭数(頭) | 陽性頭数(頭) | 陽性率 |
---|---|---|---|
令和元年4~9月 | 210 | 0 | 0% |
令和元年10月~令和2年3月 | 820 | 15 | 1.8% |
令和2年4~9月 | 342 | 11 | 3.2% |
発見・捕獲日 | 発見・捕獲場所 | 発見状態 | 性別 | 成子の別 | 体長(センチメートル) | 体重(キログラム) | 検査日 | 検査結果 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021年3月25日 | 太田市 | 捕獲 | 雄 | 成獣 | 130 | 70 | 4月1日 | 陰性 |
豚熱侵入防止に向けた養豚農家に対する支援
侵入防止柵設置事業
独立行政法人農畜産業振興機構(ALIC)が行う農場外周の防護柵設置事業に対する支援を行います。
国が費用の2分の1を補助し、県は4分の1を補助します。
緊急消毒資材の配布
養豚農家に対して、農場周囲に散布する消石灰を配布しました。
野生イノシシ豚熱感染確認強化
県内の野生イノシシにおける豚熱ウイルスの浸潤状況を調査するため、鳥獣対策協議会等に委託し捕獲時に採材した血液を用いてウイルス感染の確認を実施しています。
登山者や森林作業者への注意喚起
豚熱ウイルスの拡散を防止するため、入山する一般観光者や山林作業者向けに注意喚起チラシの配布・掲示を行っています。
豚熱ウイルスは野生イノシシはもちろん、物について運ばれるおそれがあります。本県養豚農場への感染を防止するため、下山時には靴底などの泥をよく落としてくださいますよう、ご協力をお願いします。
- 群馬県内の山林等に入山されるみなさまにお願いです(pdfファイル:356KB)
- 森林内で作業される事業者のみなさまへお願いします(pdfファイル:307KB)
- 県内登山口設置状況(pdfファイル:44KB)
野生イノシシへの経口ワクチンの散布
野生イノシシにおける豚熱ウイルス拡散を防止するため、経口ワクチンの散布を行っています。
1 散布日
- 【1回目】2月2日(火曜日)~2月5日(金曜日)
- 【2回目】3月2日(火曜日)~3月5日(金曜日)
2 散布場所
- 高崎市、安中市、東吾妻町の林道
3 留意事項
- 経口ワクチンは、国の食品安全委員会で安全と評価された成分や食品からできており、人体に安全であると評価されています。
- 豚熱は、豚、イノシシの病気であり、人に感染することはありません。
また、感染した豚肉が市場に出回ることはありません。