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令和元年7月、群馬県の未来のために、自分にしか出来ないことがあると確信し、群馬県知事になりました。知事になることや知事を続けることが目的ではありません。世界に一人しかいない個性と魅力を持つ知事となり、群馬県と県民をより良い未来に繋げたいという当初の思いは、今も変わりません。
知事は、県民や県職員に行動変容を促す「スピリチュアルリーダー」です。知事として、県政の明確なビジョンを提示し、県職員のマインドセットや価値観を変え、県民の皆さんの間に共感を広め、DXや教育イノベーション、リトリートなど未来志向の政策を推進していきたいと考えています。
群馬県で世界最先端の地方行政モデルを発案し、群馬から日本を変えていく、ひいては世界に影響力を与えていく。こうした高い志を持って県政運営に取り組んでいます。
群馬県は未来を見据え、20年後の目指す姿を描く「新・群馬県総合計画」を策定しました。群馬県が令和22年に目指す姿は、「年齢や性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、すべての県民が、誰一人取り残されることなく、自ら思い描く人生を生き、幸福を実感できる自立分散型の社会」です。 単なるスローガンではなく、絵に描いた餅にするつもりも到底ありません。これこそ群馬県が目指す姿であり、この理想に向かって進んでいくため、数々の政策を立案しているところです。
私が知事に就任してから、群馬県の存在感は確実に高まりました。特に今の群馬県には勢いがあります。令和6年の移住希望地ランキングでは初の全国1位になり、県公式SNS動画の再生数は年8,000万回を超え、2年連続全国トップクラスになりました。また、アジア初のデジタルクリエイティブ人材育成施設「TUMO Gunma」をオープンし、全国初となる企業を通じた外国人県民への情報発信実証事業も開始しました。
今後は、クリエイティブな「始動人」を育成するため、そして、若年者の県内就職・定着を進めるため、デジタル・クリエイティブ産業の創設を目指します。また、我が国固有の文化である「温泉文化」を次代へとつないでいくために、ユネスコ無形文化遺産への登録に向け、取り組んで参ります。
県民の皆さまから寄せられた信頼を裏切らないよう、「お天道様の下でできないことはやらない」という政治信条を貫きます。都合の悪いことこそ隠さず、しっかりと説明責任を果たしていきます。
そして、私の最大のミッションである「県民幸福度の向上」を成し遂げるため、今後も全力疾走で取り組むことをお約束いたします。
群馬県知事 山本一太