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令和6年度群馬県肝炎対策推進協議会の開催について
令和6年度群馬県肝炎対策推進協議会議事録(概要)
出席者数:群馬県肝炎対策推進協議会委員(8名中7名出席)、傍聴人3名、感染症・疾病対策課、薬務課職員(幹事・事務局)6名
1 報告事項
(1)第3次群馬県肝炎対策推進計画の進捗状況について
第3次群馬県肝炎対策推進計画の進捗状況について、事務局から説明。
(委員)
肝炎ウイルス検査の受検率について、個別受検再勧奨を実施した市町村において受検率が増加している。毎年、様々な施策に取り組んでいると思うが、受検率の大幅な向上に繋がっていない現状である。引き続き、肝炎ウイルス陽性者を対象に、早期に対応できるような取組をお願いしたい。
(事務局)
今年度、県に協力していただける市町村を募集し、検診の直前にリーフレット等を送付し個別受検再勧奨を実施した。対象者へ、早期受検についての必要性の理解や、受検の動機付けにつながるようなメッセージを伝えられるよう啓発方法を検討していきたい。
(議長)
今年度は市町村と協働で個別再勧奨事業を実施しているため、受検率の増加に期待したい。引き続き受検率の向上に向けて、取り組みを推進していただきたい。
(2)令和6年度肝炎対策事業の取組について
令和6年度肝炎対策事業の取組について事務局から説明。
(委員)
肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業については、少しずつ患者に寄り添うような支援内容に改善してきているが、更なる内容の改善、周知についてお願いしたい。本制度の更なる周知を図るには、医療機関において丁寧な説明が必要と考えるが、いかがか。
(事務局)
今年度の制度改正を受け、令和6年5月に肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業に係る医療機関向け説明会を開催した。医療機関において対象患者をピックアップできるような体制整備に努めていただくよう取り組みを進めている。引き続き制度の周知、対象患者へのアプローチ方法を検討しながら、取り組みを推進していきたい。
(委員)
ウイルス性肝炎については、治療費助成等の整備が進み、ウイルスを排除またはコントロールできるようになってきた。一方で、脂肪肝による肝疾患も増加していることから、そのような肝疾患に対する取り組みも必要と考える。
(議長)
ウイルス性肝炎が治療により減少している一方で、脂肪性肝疾患の増加が問題となってきているため、対策も必要と考える。
肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業に係る助成件数については、群馬県及び群馬大学肝疾患センターにおける啓発活動により、都道府県ごとに人口比で考えると他県よりも高い傾向にあり、啓発が進められていることがわかる。
2 協議事項
(3)令和7年度肝炎対策事業について
令和7年度肝炎対策事業について、事務局から、肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について、さらなる制度の周知や、対象者へのアプローチに努めていくことを説明。また、肝炎ウイルス検査受検率の増加に向け、対象者へ検査の必要性を呼びかけるとともに、新たに始めた肝炎ウイルス検査業務におけるオンライン申請についても周知に努めていくこと、さらに職域における検診機会の拡大につながるような取り組みを検討している旨説明。
その他の事業についても、令和6年度と同様に肝炎対策推進計画に基づき、県内のウイルス性肝炎の早期撲滅に向け、より一層取組を進めていくことを説明。
(その他)
(議長)
新規ウイルス性肝炎患者が減少している一方で、他県では受刑者(薬物使用者)における肝炎ウイルス陽性者への取り組み・対策を始めているところもある。薬物使用者におけるC型肝炎陽性者を治療につなげ、新たな感染者を出さないためには、介入の必要性があるのではないかと考えている。まずは、状況調査を実施し、現状を把握したいと考えているが、ご意見があれば伺いたい。
(委員)
陽性者が新たな感染源にならないためにも、介入の必要性について調査を行うことは必要なことではないかと考える。
(事務局)
現状把握の上で、助成制度の啓発等、必要とされる支援があれば、県としても協力して取り組ませていただきたい。県内で同じような立場の方が均等に支援を受けられるよう、幅広く活動を進めていただきたいと考えている。
(議長)
まずは群馬大学肝疾患センターと協力し、現状把握に努めてまいりたい。県とも随時情報共有を図ってまいりたい。
(議長)
他に意見がなければ、これにて議事は終了としたい。以上で協議を終了する。