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9月9日からシクラメンの「葉組み」を始めました。
葉組みの作業中!
「葉組み」とは簡単に言えば葉の位置を移動させて整理することです。
具体的には長い葉柄を持つ葉を短い葉柄を持つ葉の下に配置します。
その際、交差している葉柄同士を解いたり、本来の方向とは別方向に伸びているものを元に戻したりと様々なポイントがあります。
この作業を1鉢ずつ定期的に複数回行うため、シクラメンの栽培管理全般から見ても、非常に労力のかかる作業になります。
※葉柄とは?
葉の付いている茎のような部分のこと。
矢印のところを「葉柄」といいます!
葉組みの効果は主に2つあります。どちらも品質に直結する重要なものとなります。
1つ目は生育の促進です。
葉組みを行うことで、株元のイモ(正確には塊茎)に光が当たるようになります。
シクラメンはこのイモから葉芽・花芽が出てくるため、それらの動きを活発にさせます。
葉数を十分に確保し、花を適期に咲かせることを目指します。
2つ目は草姿の改善です。
葉は周りの環境や植物体の状態によって、伸びる方向や葉柄の長さに違いが生じます。そのまま放置するとまとまりのない草姿になってしまいます。
定期的に葉組みを行うことで、皆さんが想像するようなドーム型の形に整えていきます。
1年生は初めての葉組みでしたが、教わったポイントを意識しながら集中して取り組んでいました。
1鉢あたりに多くの時間がかかってしまったり、納得のいく葉組みができなかったりしたかもしれませんが、これから沢山経験を積んでスキルアップしていきましょう。
葉組み前のシクラメンの様子
葉組み後のシクラメンの様子(中央部分をリングで固定します)