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在籍学級における支援(学級づくり)

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

 日本語を学び始めたばかりの児童生徒も、学習内容を理解する上で継続的な支援が必要な児童生徒も、学校では多くの時間を在籍学級で過ごしています。

 日本語指導を要する児童生徒が安心して学ぶことができるよう、ここでは、「学級づくり」と「授業づくり」の二つの面から、継続した日本語指導との連携を含め、在籍学級において担任や教科担任の先生ができる学習支援について、その要点を整理しています。

1 学級づくり

 学級担任の先生が全てを担うのではなく、児童生徒たちが助け合い、豊かな人間関係を作るチャンスと捉え、適切な場面で、学級の児童生徒に支援をお願いする機会を作りましょう。

 クラスの中に「困った子がいれば助け合う」との文化が育っていれば、児童生徒は、生活や学習等、
様々な場面で自然と助け合うことができます。

 お互いの「伝えたい」「分かりたい」との思いから、どのような言葉につまずいているのか、どのような言葉や表現ならうまく伝わるのかを考えることにも結び付きます。

事例

​初めて日本の学校にやってきたAさん(小2)への、校内の様々な教室や施設の紹介を、クラスの児童たちにお願いしてみました。児童たちは喜んで引き受けてくれました。
 休み時間、Aさんを案内しながら、ジェスチャーや掲示物等を使いながら、どうやったら伝わるかを考え、一生懸命に説明している児童たちの姿が見られました。
 Aさんもとてもうれしそうな顔をしていました。

こんな工夫ができます

学習形態の工夫

・授業のねらいや児童生徒の実態に応じて、ペアやグループ、一斉学習等、学習形態を工夫しましょう。

座席配置の工夫

・児童生徒の実態や特性に応じて、教師の支援が行き届きやすさや人間関係等を踏まえた座席配置を考えましょう。

教室掲示物の工夫

・学級の児童生徒が、日本語指導を要する児童生徒を支援できるよう、「友達の写真と名前」「各教室の写真と名称」等、すぐに指し示すことのできる教室掲示物を準備しておくとよいでしょう。
・日本語指導を要する児童生徒が、自分の気持ちや状況を伝える際の支援となる絵カード (PDF:465KB)絵カード(Excel:1.7MB)等を準備しておくとよいでしょう。

参考資料

学級づくり参考資料 (PDF:561KB)」​