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外国人児童生徒等のキャリア教育について

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

1 キャリア形成

 社会との関わりの中で、課題解決しながら自分らしい生き方をする力を育むための教育・支援がキャリア教育です。キャリアは、幼児期から段階的に、生涯をかけて発達するものです。外国人児童生徒等については、異なる文化間を移動することになり、心身の発達や社会性の発達等に大きな影響を与えています。言葉も文化も異なる環境において、社会的役割をどのように自覚させ、キャリア形成に向けた学びを支援するかが重要となります。

​2 外国人児童生徒等が抱える困難さ

 日本の学校制度や進学の仕組みや手続きは、多くの外国人児童生徒等やその保護者にとって、複雑なものであり、理解することは容易ではありません。また、自ら調べて入手できる情報は、日本語で作られたものが大半であり、母語で情報を得ることは非常に困難です。さらに、日本の学校で学ぶ経験を経た外国人児童生徒等と、母文化で生活してきた保護者の間では、職業観や進路選択に関わる価値観にも差異が生じることがあります。

3 適切な進路選択のために

 外国人児童生徒等が自己肯定感を高め、将来のキャリアや職業、生活などに夢や希望を持って学習を続けられるようにするためには、高等学校・大学等への進学や就職等の進路選択を支援することが重要です。そのため、以下のような取組が効果的であると考えられます。

進路ガイダンス

 外国人児童生徒等の多くは、保護者の就労や結婚等に伴い来日していることが少なくありません。そのため、日本語を学ぶことや日本の学校での学習に前向きな取組みができないケースもあります。そこで、早い時期から進路指導や進路相談等を行い、夢や希望を育むことが望ましいと考えます。

 また、児童生徒だけでなく、保護者に対しても、子供と一緒に進路について考えてもらえるよう、適切な情報提供が必要です。特に、進学や就職に向けた準備について不安を抱える保護者も少なくないことから、進路について相談のできる機会を設定しましょう。

 本サイト内にも、多言語進路ガイダンス動画を用意してありますので、左のメニューよりご活用ください。

ロールモデルの提示

 外国人児童生徒等の家族や親族は、母国で教育を受け、日本で就労している場合が多いため、義務教育段階から日本でキャリア形成していったロールモデルが身近にいないことが考えられます。外国にルーツをもつ卒業生から話を聞く機会を設けるなど、ロールモデルを示すことも大変効果的です。

 本サイト内にも、ロールモデルの動画を用意していますので、左のメニューよりご活用ください。

在留資格に関する情報提供

 外国人生徒等の就職に当たっては、在留資格変更の手続きが必要となることがあります。資格変更の要件等については、以下にリンクを用意していますので、参考にしてください。

 中高生向け在留資格等解説動画<外部リンク>

 在留資格等解説資料 (PDF:2.19MB)

4 個別の指導計画による学校間連携

 外国人児童生徒等は、母国から日本へ、日本国内の他地域へと文化間の移動を繰り返すことが少なくありません。そこで、個に応じた教育を途切れさせることなく、学びの連続性を保障するために、「個別の指導計画」を作成・活用していくことが必要となります。
 また、社会との関係をつくり、自己実現できる環境を整えるため、家族や学校感謝だけでなく、地域の支援者や民族的コミュニティのメンバーなど、多様な人々が多様な形で関わりを持てるようにすることが重要です。そのためには、まずは、学校の学びを家庭につなぐことが必要です。